これまで世界の伝統的な住居・集落・都市の調査を継続的に行い、建築学の立場から、居住空間の形態的な比較分析を試みています。
世界の広さに比して、私たちが訪れた集落は未だごく限られてはいますが、各地を踏査してみると、人々は実にさまざまな住まい方をしていることが分かります。
たとえ自然・社会条件が類似していても、必ずしも同じような住居・集落を形成しているわけではありません。
隣り合った集落でも異なった形態の住居に住んでいることも数多く見受けられます。
今回のお話では、これまでの調査事例の中から、各地の特徴的な伝統的住居・集落をいくつか選んで、
人々の多様な住まい方の一端を紹介したいと思います。
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